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恋人が相手の画像を撮る。恋人にだからこそ、無防備な姿を撮らせてしまう。やがて恋愛関係が終わる。画像は未だ元恋人のPCの中に保存されたまま。画像を悪用しないと断言できるほど、元恋人を信用できるだろうか? たとえば、リベンジポルノの可能性は……? そんなイマドキなテーマを題材にしながら、予測のつかない展開に観るものを引き込んでいく「恋のいばら」のBlu-ray & DVDが9月6日にリリースされた。本作の魅力と、監督を務めた城定秀夫が本作に込めた作家性について解説する。 秘密の共犯関係のサス...
小芝風花演じる破天荒なやさぐれヒロインが我が道を突っ走る姿と、彼女を取り巻く仲間たちのラジオを舞台に巻き起こす日々を描き話題を呼んだドラマ、『波よ聞いてくれ』のDVD-BOXが9月6日にリリースされる。恋愛、ホラー、アクション…何でもありの刺激的なコメディーとして回を重ねながら、一方で災害時にラジオが果たした大きな役割──日常に引き寄せる“お守り”、についても描いてみせた。9月1日の「防災の日」に思いを傾けながら、本作の魅力について語ってみよう。 フルイメチェンの小芝風花と、ラジオを愛する人々を...
NHKで『冬のソナタ』が放送されるや、韓流ブームに日本中が沸いた2003年。2004年に、『宮廷女官 チャングムの誓い』が放送されると、男性ファンを獲得し、韓国時代劇ブームを巻き起こした。 それから20年。数多く制作された韓国時代劇で王役を好演したことで、役者としての株が上がり、一気にスターダムへとのし上がっていく。そんな“韓流あるある”を体現する韓流スターと、2010年以降に注目を集めスターへと駆け上がっていった俳優を、弊誌「韓国ドラマで学ぶ韓国の歴史2024年版」発売記念企画として出演作品と...
NHKで『冬のソナタ』が放送されるや、韓流ブームに日本中が沸いた2003年。2004年に、『宮廷女官 チャングムの誓い』が放送されると、男性ファンを獲得し、韓国時代劇ブームを巻き起こした。 かつては骨太時代劇や、建国物語を描く一代記が中心だったが、徐々にエンタテインメントな作品がヒットするようになり、定番化していった。近年では、ヒロイックな女性主人公やジェンダーレスな登場人物が描かれ、多様性をテーマにした作品が、新しいスタンダードとなっている。そこで、弊誌「韓国ドラマで学ぶ韓国の歴史2024年版...
約1年半が経つも、いまだに続くロシアのウクライナ侵攻。その戦禍の惨状をありのままに伝えるドキュメンタリー「マリウポリ 7 日間の記録」は、2023年4月15日に公開されてから全国各地で上映が続いている。7月29日にはキネマ旬報シアター(千葉・柏)で上映され、上映後には「この世界の片隅に」の片渕須直監督によるトークショーが行われた。 「この世界の片隅に」では、第二次世界大戦中に戦況が悪化し大切なものが奪われていく日本で、前を向き日々の暮らしを愛おしみながら生きていく主人公すずを描いた片渕監督。現在...
映画化もされた青春漫画『ソラニン』の浅野にいおの衝撃作「零落」を、俳優としても唯一無二の存在として活躍する竹中直人が監督を務め、斎藤工を主演に迎えて映画化。9月6日に待望のBlu-ray&DVDリリースされる、竹中直人が描くこの哀しくも美しい本作の魅力に迫った。 本作が訴える「創作者の地獄」 竹中直人監督第10作目となる「零落」は、彼の監督デビュー作でもある「無能の人」(91)と同じく漫画家を主人公にしているが、「無能の人」が人気の下落とともに創作意欲を失くしてしまった男であったのに対し、「零落...
「夏はやっぱり海だろ」――という亀山千広プロデューサーの一言から企画がスタートしたと言われるのが、1997年の夏にフジテレビの月曜9時、通称“月9”で放送されたドラマ『ビーチボーイズ』だ。ラブストーリー全盛だった当時の“月9”で男同士の友情をメインに据えた試みが注目され、最高視聴率26.5%を記録する大ヒット。真夏のイメージを色濃く残すドラマとして、「夏と言えば」の1本に間違いなく挙がる本作が放送から26年を経過したこの夏、Blu-ray Boxで7月26日にリリースされた。 何も起きない最高の...
医療ヒューマンドラマとしても、離島ドラマとしても、日本のテレビドラマ史に大きな足跡を刻んだ吉岡秀隆主演の名作ドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズ。同ドラマの第2シリーズ放送から16年を経て、待望の続編が新作映画として昨年公開され、大ヒットした。その「映画『Dr.コトー診療所』」のBlu-ray&DVDが、7月21日にリリースされた。ファンの方には言わずもがな、本作含めシリーズ未見の方にも、1本の良質な日本映画としてお薦めしたい作品だ。 続編が望まれ続けた伝説的な名作ドラマ ドラマ「Dr.コトー診...
国の未来のために、教育に情熱を燃やす女性教師たち 学ぶことが好きだから険しい通学路を通う、世界の小学生たちの登校風景を描いた「世界の果ての通学路」(12)を作った製作チームが、今度は赴任するだけで一苦労の僻地で奮闘する世界の教師たちに目を向けた。 登場する3人の女性教師はキャリアや年齢は様々で、抱えている問題も違う。ブルキナファソは15歳以上の識字率が41.2%と世界最低ランク。新人のサンドリーヌは、そんな自分の国には教育が不可欠だと感じて教師になった。しかし最初の赴任地ティオガガラ村に行くと、...
7月14日(金)よりポレポレ東中野、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開される香港映画「星くずの片隅で」は、民主化運動が激化する2019年の香港を舞台に連帯していく若者たちの群像劇「少年たちの時代革命」(21)で共同監督を務めたラム・サム監督の単独初監督作品。3月に行われた大阪アジアン映画祭に訪れたラム・サム監督のインタビューは『キネマ旬報』誌上に6月下旬号(6月5日発売)掲載したが、映画の公開に合わせキネマ旬報WEBで改めて紹介しよう。 コロナ禍で苦しむ香港人に向けたメイド・イン・香港映...