大いなる存在を失った男が対峙する父という巨大な迷路 監督デビュー作「コンプリシティ/優しい共犯」(18)で東京フィルメックスの観客賞を受賞した近浦啓の長篇第2作。幼少期に自分と母を捨てた父の逮捕の報せを受け、久しぶりに父のもとを訪ねた息子が、秘められた彼の人生を辿っていく。俳優の道を歩む息子・卓を森山未來が好演。重度の認知症を患い別人のようになる父の陽二を藤竜也が圧倒的な存在感で演じ切り、第71回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀男優賞)を獲得する快挙を達成...
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今月はその存在と作品によって、多くの人を魅了したカリスマたちの映画が登場する。ブルース・リーは、アクション映画の流れを変えたカリスマ。その彼の代表作「燃えよドラゴン」(73)が放送される。ブルース・リーは子どもの頃から俳優として活動し、また詠春拳を基本として、後に自らの武術ジークンドーを創始した武道家でもあった。その彼がリアル、かつスピーディーなクンフー・アクションと、高速で振り回すヌンチャクや攻撃するときに発する怪鳥音などを駆使して、映画的に〝魅せる〞アクションを作り上げたのが「燃えよドラゴン...
シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦による大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした傑作漫画を、高橋一生の主演で実写化して大きな反響を呼んだテレビドラマ『岸辺露伴は動かない』。その制作チームが再結集し、2009年にフランス・パリのルーヴル美術館のバンド・デシネ(フランスの漫画)プロジェクトのために描き下ろされた、荒木飛呂彦初のフルカラーコミックを実写映画化するべく、日仏で大規模ロケを敢行。観客動員数約90万人超、興行収入約12.5億円超えの大ヒットを記録した劇場長編映...
そろそろ硬派な中国時代劇が見たいという、歴史ファン必見の大河ドラマ『康熙帝~大河を統べる王~』DVD-BOX2が2024年7月3日にリリース。描かれるのは氾濫をくり返す悠久の大河に挑む“治水”という難事業。胸キュンロマンスも天下の覇権を巡る大戦もないが、治水事業が地味だなんて思ったらとんでもない! 清の第4代康熙帝と、彼のもとで黄河の治水に取り組んだ、靳輔と陳潢という実在した男たちによる、超骨太な人間ドラマが熱い、近年稀にみる傑作。BOX1のストーリーをおさらいしながら、BOX2の見どころを紹介...
『デカローグ7 ある告白に関する物語』(奥 左から)吉田美月喜、津田真澄 (手前 中央)三井絢月 / 撮影:宮川舞子 ポーランド映画の名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督(1941-1996)の最高傑作の呼び声高い「デカローグ」(1989)。全10話のパートで構成され、合計で10時間近い上映時間をもつオバケ作品を、このたび日本の精鋭演劇人が集ってその舞台化に挑戦、東京・新国立劇場で絶賛上演中である。すでに1〜6話の公演が終了し、いよいよ最終プログラムに突入した。 現在上演されている...
46年前の1978年6月24日、全米公開から約1年、日本中の映画ファンが待ちに待った「スター・ウォーズ」が日本で初公開(先行上映)された歴史的な日だ。前年の5月に全米公開され、未曾有の大ヒットを記録、その約1年後、日本列島をその熱狂の渦で包み込んだ。その後、映画史に残した足跡、伝説は語るまでもないが、その始まりの前夜にどれだけの物語が存在したのか。 もしかしたら、この伝説はすべて夢となっていたかもしれない── フランスですでに8万部以上を売上げた大ベストセラー、「ルーカス・ウォーズ」。ジョージ・...
46年前の1978年6月24日、全米公開から約1年、日本中の映画ファンが待ちに待った「スター・ウォーズ」が日本で初公開(先行上映)された歴史的な日だ。前年の5月に全米公開され、未曾有の大ヒットを記録、その約1年後、日本列島をその熱狂の渦で包み込んだ。その後、映画史に残した足跡、伝説は語るまでもないが、その始まりの前夜にどれだけの物語が存在したのか。 もしかしたら、この伝説はすべて夢となっていたかもしれない── フランスですでに8万部以上を売上げた大ベストセラー、「ルーカス・ウォーズ」。ジョージ・...
46年前の1978年6月24日、全米公開から約1年、日本中の映画ファンが待ちに待った「スター・ウォーズ」が日本で初公開(先行上映)された歴史的な日だ。前年の5月に全米公開され、未曾有の大ヒットを記録、その約1年後、日本列島をその熱狂の渦で包み込んだ。その後、映画史に残した足跡、伝説は語るまでもないが、その始まりの前夜にどれだけの物語が存在したのか。 もしかしたら、この伝説はすべて夢となっていたかもしれない── フランスですでに8万部以上を売上げた大ベストセラー、「ルーカス・ウォーズ」。ジョージ・...
©2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved. 映画を通じて「コトバとココロを育む」ことを目指して2013年にスタートした「映画感想文コンクール」(主催:映画感想文コンクール実施委員会、事務局:キネマ旬報社)。毎年、1万数千もの応募が集まる本コンクールでは、公式サイトで推奨作品をいくつか紹介している。そのひとつが、いま日本中を涙で包んでいる『ブルー きみは大丈夫』(公開中)だ。 『ブルー きみは大丈夫』あらすじ----- 幼い頃に母親を...
46年前の1978年6月24日、全米公開から約1年、日本中の映画ファンが待ちに待った「スター・ウォーズ」が日本で初公開(先行上映)された歴史的な日だ。前年の5月に全米公開され、未曾有の大ヒットを記録、その約1年後、日本列島をその熱狂の渦で包み込んだ。その後、映画史に残した足跡、伝説は語るまでもないが、その始まりの前夜にどれだけの物語が存在したのか。 もしかしたら、この伝説はすべて夢となっていたかもしれない── フランスですでに8万部以上を売上げた大ベストセラー、「ルーカス・ウォーズ」。ジョージ・...
