記事

738件の投稿

出会いは光と影の両面をもたらす 小学6年生タクヤ(越山敬達)は野球もアイスホッケーも身が入らず、上達しない。彼は同じリンクでフィギュアの練習に打ちこむさくら(中西希亜良)の華麗な舞に心を奪われ、彼女の真似をして無心にフィギュアのステップを試みては転倒する。不純な動機から入ったにせよ、何かに打ちこむ心性を持ちうるかどうか。そんなタクヤを発見し、フィギュアの世界へ導く荒川コーチ(池松壮亮)の情熱が心を打つ。若年世代にとって出会いがいかに大切であるかを痛感させる存在だ。 奥山大史監督は前作「僕は神様が...
2024年3月からMBS/TBSドラマイズム枠で放送され、ダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」のパフォーマーとしても活動する俳優・長谷川慎(まこと)と、モデルやフォトグラファーとしてもマルチに活動する俳優・古屋呂敏(ろびん)が、初共演&地上波ドラマ初W主演で挑んだオトナのBLドラマ『恋をするなら二度目が上等』のBlu-ray&DVD BOXが、9月4日に発売された。 本作は、2018年から2022年まで「Chara Selection」(徳間書店)で連載された、漫画家・木下けい子に...
映画「月」は、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件に着想を得て生み出された辺見庸の同名小説が原作。辺見の本の愛読者であり、『月』の文庫本に解説も寄稿していた石井裕也監督が、「新聞記者」や「空白」などを手掛けてきたスターサンズの故・河村光庸プロデューサーのオファーを受け、「これは撮らなければならない映画だ」と覚悟を決め、「あえての大規模公開」を想定し、物語を再構築。原作にはない「不要不急で生産性のない」表現活動に身を投じるオリジナルキャラクターをメインに据え、宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇...
「刺青一代」 「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」 鈴木清順生誕100周年を記念したブルーレイボックス シリーズは既に「セイジュンと男たち」と「セイジュンと女たち」の二つが発売されている。日活時代の清順映画を、代表作の数々と共に、これまで見過ごされてきた初期作品と組み合わせてご覧いただこう、という企画意図が斬新。無国籍アクション映画の極北として知られる「殺しの烙印」や過激な女性メロドラマ「河内カルメン」を、登場人物わずか四人の低予算映画「らぶれたあ」や処女作の歌謡曲映画「勝利をわが手に 港の乾杯...
2022年に初めて劇場公開した「THE3名様~リモートだけじゃ無理じゃね?~」で、12年ぶりに復活した実写版『THE3名様』シリーズ。石原まこちんの人気漫画を実写化した同シリーズは、佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史の演じる親友フリーター3 人組が、深夜のファミレスでただひたすら他愛もない雑談をするだけのゆる~いシチュエーションコメディ。2005年に誕生して以来、その脱力感あふれる会話劇は一度見ると癖になり、根強いファンを持つ。そのまさかの映画化第2弾となる待望の最新作「映画 THE3名様 Ω~これっ...
いまや日本で最もその新作が待たれる脚本家の一人である野木亜紀子。大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016、2021)などの脚本を手掛けてきた野木は、2024年は映画「カラオケ行こ!」が好評を博し、公開されたばかりの最新映画「ラストマイル」も話題を集めている。その野木のオリジナルドラマとなる『連続ドラマW フェンス』のDVD-BOXが、9月4日にリリースされる(レンタル同時)。 本作は、2022年に本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、二人の女性が連続暴行事件の真相を解明しようとするエンタ...
「きみの色」より いま、日本のアニメーション映画界でもっとも新作が待望される監督のひとり、山田尚子。「映画 けいおん!」「映画 聲の形」「リズと青い鳥」など、若者たちの日常を繊細でみずみずしいタッチで描いた作品群は、熱狂的なファンも多いことで知られています。 8月30日には新作「きみの色」の全国公開を控える山田監督ですが、その独特の創造力と感性はどのようにして培われたのでしょうか? その秘密を探るべく、雑誌『キネマ旬報』では、山田監督へのロング・インタビューを実施。幼少期のカルチャー体験や学生時...
「拝啓天皇陛下様」 今月は大スターや巨匠監督の映画に注目。劇場版第一作から今年で55年を迎える、映画シリーズ「男はつらいよ」。その主演の渥美清は、昭和を代表する喜劇俳優だった。「男はつらいよ」以降は〝寅さん〞のイメージと一体化したが、今回はそれ以前の彼の代表作を放送。野村芳太郎監督による「拝啓天皇陛下様」(63)は、孤児で無学な主人公が軍隊に入って、仲間もいればただで食事にもありつける軍隊を天国だと思い、戦争が終わりそうになると、除隊は嫌だと天皇陛下に直訴の手紙を書く喜劇。軍隊を礼賛するように見...
ラッセル・クロウが主演・監督・脚本した話題作「ポーカーフェイス 裏切りのカード」が8月2日にレンタル開始になる。MCU映画で全能の神ゼウスまで演じてみせた名優が監督を務めるのは2014年の「ディバイナー 戦禍に光を求めて」以来8年ぶり。今回の監督作には撮影時、還暦が近づいていたラッセルの人生観、同世代人へのメッセージが込められている。ギャンブル映画、クライムムービーでありながら、ヒューマンドラマでもある――「ポーカーフェイス 裏切りのカード」はそんな映画だ。 少年時代の友情はどこへ。人生を賭けた...
  戦後の闇市を舞台に、売春をしながら居酒屋を営む女性や両親を失った少年、戦争で心に傷を抱えた復員兵、テキヤの男などが混乱する世の中を生きていく、塚本晋也監督による「ほかげ」のBlu-ray&DVDが8月2日発売される(レンタル同時リリース)。第80回ヴェネツィア国際映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞をはじめ、国内外で高い評価を受けた作品に対する想いを、塚本監督に伺った。   Q:戦場で極限状態に追い込まれた兵士を描いた「野火」(14)を発表してから10年。「ほか...