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2023年 第97回 キネマ旬報ベスト・テン 第1位作品&個人賞発表!   ■日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位) 「せかいのおきく」   ■外国映画作品賞(外国映画ベスト・テン第1位) 「TAR/ター」   ■文化映画作品賞(文化映画ベスト・テン第1位) 「キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-」   【個人賞】 ■日本映画監督賞  ヴィム・ヴェンダース  「PERFECT DAYS」 により   ■日本映画脚本賞  阪本順治  「せかいのお...
名優同士の激突は、観る者の胸を熱くする。後にマーティン・スコセッシ監督が「ディパーテッド」(06)として、ハリウッドでリメイクした香港映画「インファナル・アフェア」(02)は、警察とマフィア、それぞれの組織に潜入したアンディ・ラウとトニー・レオンの、数奇な運命を描いたハードボイルド。連絡係の上司以外、その正体を誰も知らない彼らは、常に身の危険を感じながら孤独に任務を遂行していく。マフィアの一員として犯罪に手を染めなくてはいけないことに悩む潜入警官のトニー・レオンと、マフィアだが徐々に警官として善...
父として生きられなかった男と父を、亡くした少年との出会い 長年、タクシー運転手をしてきたバクヤッ(陳白日)。難民として生きる外国人たちに差別的な言葉を吐いたりもするが、彼自身もかつて中国大陸から香港へと命がけで海を渡ってきた人物だ。しかし、その後、様々な事情が重なり、警察官である息子とも疎遠になっている。不機嫌な顔で酒浸りの日々を送る姿は、人生を放棄してしまっているようにも見える。そんな彼が、交通事故で父を亡くしたパキスタン人の少年と出会ったことで、誰かのためにできることがまだあると気付く。 香...
第25回上海国際映画祭で最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀脚本賞を受賞した、熊切和嘉監督と主演の菊地凛子による20年ぶりのコンビ作「658km、陽子の旅」のDVDとBlu-rayが、1月12日に発売される。 本作は『TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM2019』の脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本をベースにしたロードムービー。主人公の陽子(菊地凛子)は東京に住む42歳の独身女性で、就職氷河期世代の在宅フリーターだ。孤独な生活を送る彼女は、20年以上断絶していた...
一本のショートムービーが生み出した家族の物語 家族はひとつの世界だ。その中にいる限り、ほとんどのことは“普通”として受けとめられ、穏やかな日常をおくることができる。しかし、足を一歩外へと踏み出すと、そこには他者と共に生きる、より広い世界が広がっている。家の中の“普通”は一気に“特別”なものへと姿を変え、他者よりも自分自身がそのことにとらわれてしまうことがある。 2015年の「世界ダウン症の日」に合わせてアップされた一本のショートムービーをきっかけに生まれた「弟は僕のヒーロー」は、ダウン症の弟を持...
山崎育三郎が主演するミュージカル『トッツィー』が、1月10日、東京・日生劇場で開幕。前日の9日にゲネプロが披露された。 日本では1983年に公開された映画「トッツィー」(82)。「クレイマー、クレイマー」(79)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したダスティン・ホフマンは再びオスカーにノミネート、ヒロインのジェシカ・ラングは助演女優賞を受賞した。ちなみに83年のキネマ旬報ベスト・テンでも読者選出外国映画第1位に選出、日本のテレビでも幾度も放送された、映画ファンにはおなじみの名作。 2019年にミュー...
2023年夏、公開されたシリーズ3作目「キングダム 運命の炎」。2019年の第1作「キングダム」、2022年の第2作「キングダム2 遥かなる大地へ」の3作すべてが興行収入50億円を超え、日本映画界屈指のメガヒットシリーズとなっている。続篇の製作も決定しているこのシリーズだが「キングダム 運命の炎」の魅力とは何なのか? 史上初の中華統一を目指す戦い 実写映画「キングダム」シリーズの原作は、原泰久が2006年から『週刊ヤングジャンプ』に連載中の同名大人気漫画。2013年には第17回手塚治虫文化賞マン...
脚本家になりたい! しかも映画にこだわりたい! 今の日本にそういった脚本家志望者はどのくらいいるのだろう。 振り返れば、映画の歴史はさまざまな技術革新による変化と共に歩んできた。 テレビが普及したときも、DVDやBlu-rayなどの円盤が家庭に受け入れられたときも、そして配信で映画を含むさまざまな「映像」が瞬時に選べるようになった今も、それに関わる態度を常に映画人たちは問われ続けている。 それでも「映画の脚本家」を目指す人たちにとって、「城戸賞」はもっとも眩しい賞である。 1974年12月1日、...
1974年12月1日「映画の日」に制定され、第49回目を迎えた優れた映画脚本を表彰する城戸(きど)賞。本年度の424作品の応募のなかで大賞に選ばれた「捨夏(しゃか)」のシナリオ全文を掲載いたします。 タイトル「捨夏」 鈴木香里 あらすじ  この夏、私が捨てたモノ──。西磨衣子(30)には秘密がある。それは、自宅が足の踏み場もないほどの『ゴミ屋敷』であることだ。誰にも言えなかった秘密が今日、あっけなくバレた。日々のストレスをコンビニ飯や飲酒で発散し続けた結果、積もりに積もった部屋のゴミは、もはや磨...
シルベスター・スタローンが監督・脚本・主演を務め、2010年に第1作が公開された「エクスペンダブルズ」。スタローンを筆頭にジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥアら世界屈指のアクション俳優が集結し、自らを“消耗品軍団”と名乗る傭兵部隊の活躍を描いてきた大人気シリーズだ。過去には、ブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツェネッガー、ハリソン・フォードにジャン=クロード・ヴァンダムら、誰もが知るレジェンドたちも顔を見せ、世界中のファンの心を熱くタギらせてきた。 2024年の...