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「晩春 4Kデジタル修復版」 ©1949/2015 松竹株式会社 今年12月生誕120年を迎え、先ごろ開催された東京国際映画祭をはじめ、世界の映画祭で特集上映が組まれている、日本映画を代表する巨匠・小津安二郎監督。その彼が脚本家・野田高梧との初共同脚本で、戦後小津映画の〝女神〞となった原節子を初めてヒロインに起用した監督第42作が「晩春」(49)である。婚期を逃しかけている娘が気になる大学教授の父親と、母親を失って父を独りにしておけないと思い続ける娘。父娘の触れ合いを描き、小津監督による戦後の家...
パリュスあや子による第14回小説現代長編新人賞受賞作を、熊澤尚人監督が上野樹里主演、林 遣都共演で映画化した「隣人X -疑惑の彼女-」(12月1日公開)。これは人間の姿をそっくりコピーして暮らす〈惑星難民X〉と人間が共存している日本を舞台に、Xを見つけ出そうとする週刊誌記者・笹と、X疑惑のある女性・良子が織りなすミステリーロマンスである。 〈惑星難民X〉は誰か。その容疑者と記者との恋 紛争のため故郷を追われた惑星難民Xは、人間に擬態化できる能力を持ち、人々はXの存在に不安を感じている。そこで週刊...
コミック誌『Kiss』(講談社)で連載中の天沢アキの同名コミックを、藤ヶ谷太輔主演で実写化した連続ドラマ『ハマる男に蹴りたい女』のBlu-ray  BOXとDVD-BOXが、11月29日に発売される。アーティスト活動と並行して、数々の映画やドラマ、舞台に出演し、バラエティ番組でもMCを務めるなど幅広いジャンルで活躍する藤ヶ谷が、“ラブコメディ”に体当たりするとあって、放送前から大いに話題を集めていた本作。だが、注目すべきは“じれキュン”要素だけではない。仕事一筋のエリートが人生初の挫折を経験し、...
中国時代劇と言えば実在の皇帝や皇后が登場する歴史大作や宮廷ドラマをイメージするかもしれないが、近年では架空設定の作品が増えジャンルも多様化してきている。中でも今、日本で注目されているのが上流階級の一族を主人公にしたお屋敷ドラマだ。 このジャンルは欧米ドラマなら『高慢と偏見』『ダウントン・アビー』といった名作が思い浮かぶが、中国ドラマにはいったいどんな面白さがあるのだろうか。中国お屋敷ドラマの代表作と言うべき大ヒット作であり、BS11(イレブン)にて11月27日から放送スタートする『恋心は玉の如き...
「エンド・オブ・ホワイトハウス」や「グリーンランド―地球最後の2日間—」など、数多くの映画でピンチに陥った人々を腕力と抜群の機転で救い、いざという時に頼りになる男を演じたらNo.1と言っても過言ではない俳優ジェラルド・バトラー。そんな彼が、最新作『ロスト・フライト』(11月23日全国公開)では、反政府組織が支配する島に飛行機を不時着させてしまうパイロット、ブロディ・トランスを演じている。トランスは、飛行機については隅々まで熟知しているが、戦闘に関するスキルはない普通の男…。「ああ、いつもの感じか...
ウイスキーも家族の絆も年月をかけて熟成されていく 「花咲くいろは」や「SHIROBAKO」など、〝働くこと〞をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきたP.A. WORKSによる〝お仕事シリーズ〞最新作。普段、あまり触れられることのないジャパニーズ・ウイスキーの蒸留所を舞台に、四代目女性社長・駒田琉生と彼女を取り巻く人々の成長を描き出す。 監督は「有頂天家族」シリーズの吉原正行。声優には早見沙織や小野賢章、内田真礼ら人気キャストが揃った。 若くして社長となり、自ら開発した『わかば』をヒットさ...
第79回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にも出品された深田晃司監督の話題作「LOVE LIFE」のDVDが、11月8日に発売される(レンタル同時リリース)。 この映画は矢野顕子の同名曲にインスパイアされた深田監督が、『愛』と『人生』を真正面からとらえたオリジナルストーリー。ある集合住宅に住む妙子(木村文乃)は、前夫との間にできた息子の敬太と再婚した二郎(永山絢斗)との3人暮らし。敬太がオセロ大会で優勝したことを祝うパーティーの日、敬太は水を張った自宅の風呂場に落ちて溺死してしまう。悲し...
ちょっとした細部の妙味――先日のことだ。再放送されていた往年の人気TVドラマ、山田太一脚本、木下惠介アワーの名作『二人の世界』(70〜71)を再見していたら、ある回で栗原小巻扮するヒロインの実家の部屋にゴダールの映画「軽蔑」のポスターが貼ってあるのに改めて気付き、目を奪われた。 一応ちゃんと説明しておくと「軽蔑」とはジャン=リュック・ゴダール監督の長篇6作目、1963年(日本では翌64年)に公開されたフランス・イタリアの合作映画だ。「ゴダール作品は難解」というイメージがあるけれどもかような国民的...
出演者が全てマネキン人形という異色のドラマ『オー!マイキー』、山田孝之が3人のぶっ飛んだキャラクターを怪演した「ミロクローゼ」──シュルレアリスムに音楽劇とコメディを混ぜ合わせ、ヨーロピアンな原色の色遣いに和の要素を盛り込んでくる鬼才・石橋義正監督。映画・パフォーマンスアート・ファッションショー等々、様々なフィールドで活躍する彼の、10年以上の時を経た監督作「唄う六人の女」が10月27日より劇場公開される。 竹野内豊と山田孝之がW主演を務め(山田はプロデュースも兼任)、水川あさみ、アオイヤマダ、...
コロナ禍の“ステイホーム”期間によってクオリティの高い作品を目にする機会も増え、今や日本のドラマと同様、すっかり定着した感のある韓国ドラマ。振り返ってみれば、日本で韓国ドラマブームの先駆けとなったのは、ヨン様ことぺ・ヨンジュンと涙の女王チェ・ジウが主演した『冬のソナタ』。2003年に放送されるや巻き起こった “冬ソナ”ブームから今年で20年が経った。そんな節目の年となる今秋より、レンタル店のゲオで、動画配信サービスU-NEXTでしか観ることのできなかった韓国ドラマが続々と先行レンタル開始になる。...