門脇麦と竹中直人が共演。亡くなった路上生活者の素性を追う「ゴースト・オブ・ウエノ」
門脇麦と竹中直人の共演により、ソーシャルワーカーが亡くなった路上生活者の素性を追う姿を描いた「ゴースト・オブ・ウエノ」が、8月よりユーロスペースほか全国で順次公開される。場面写真が到着した。

上野でソーシャルワーカーとして働くサツキ(門脇麦)は、公園のテントでホームレス男性“ゴージョー”が遺した日記を見つける。それを手掛かりに彼の身元を探ろうと、妻を亡くして公園で暮らすトシ(竹中直人)と共に、ホームレスのネットワークを巡って聞き込みを開始。すると一人の女性の存在が浮上し、さらに家族と縁を切ったというゴージョーの過去が明らかに。その事実は、サツキの人生を揺るがしていく──。
監督を「THE BARGAIN」で注目されたワン・チイが務め、「スモーク」のウェイン・ワンが共同脚本で参加。心に触れるヒューマン・ミステリーに注目したい。
〈コメント〉
ワン・チイ(監督)
この度、『ゴースト・オブ・ウエノ』が8月より日本全国で公開されることになりました。
これまでたくさんの映画に関わってきましたが、今回の作品は全てが初めてでした。
この映画の企画が生まれたのは、3年前に来日していたウェイン・ワン監督と、ある不思議なきっかけで出会い、「一緒に映画を撮ろう」と声をかけていただいたことが始まりでした。
人は何か奇妙な、時に運命のようなもので繋がっているのではないか。
この作品は、輪廻転生や記憶というものが、どこまで真実で、どこからが人の中で作り上げられたものなのか、そして「真実」とは本当にそれほど重要なものなのか──そんな問いを内包した物語へと育っていきました。
こうして作品を完成させることができたことに、改めてウェイン・ワン監督に心から感謝しています。
主演の門脇麦さんは、僕が初めて日本で撮るというのにこの映画を信じてくれて、出演してくれた事にとても感謝しています。さらに今回参加してくれた全てのキャストにも感謝しています。この作品で役者として、同じ映画を作る仲間として、一緒に過ごせた時間は本当に特別でした。
そして最後にこの作品に関わってくれたスタッフ、日本、中国、アメリカと様々な国から集まった最高なチームに感謝したいと思います。ぜひ映画館で見て頂けると嬉しいです。
ウェイン・ワン(脚本)
この映画が完成し、とても面白い作品になったことを、心から嬉しく思います。
この映画の始まりは、数年前、私の作品で助監督を務めていたワン・チイと脚本家のリーヤンとともに、「東京の歴史を映し出す作品を作れないか」と考えたことがきっかけでした。
私たちがよく打ち合わせをしていたホテルの近くには、いつもホームレスの方々がいて、私はその存在に強く惹かれていました。ホームレスの方々は、戸籍を持たず、国家のシステムの外側で生き、いかなる制度にも完全には包摂されていない存在です。そうした社会の外に生きる人々の視点から、日本の近現代史を見つめることができるのではないかと感じました。
彼らは、戦後の高度経済成長、学生運動、大震災、そして「失われた30年」といった時代の大きなうねりを、それぞれの場所で生き抜いてきた人たちでもあります。どれも、この国にとって非常に特別な出来事です。
この映画は、虚構と現実を織り交ぜた、ドキュメンタリーのようなスタイルで撮影しました。また、「幽霊」のように社会の周縁に存在するホームレスの方々を通して、現代日本の魂のありようを映し出すことに挑戦しました。
「ゴースト・オブ・ウエノ」
出演:門脇麦、村松和輝、一本気伸吾、比佐仁、前原実、平野貴大、佐々木史帆、輝有子、愛い姫、フェルナンデス直行、楊心彦、池﨑凜歩、原田文明、竹中直人
監督:ワン・チイ
脚本:リ・ヤン、ワン・チイ、ウェイン・ワン 音楽:松本淳一
製作:星野晃志、キム・ギョンフン、丸山えり、陳麗麗 プロデューサー:平田樹彦、古賀奏一郎、黄悦
アソシエイトプロデューサー:段煉、張昱程 ラインプロデューサー:郭雨蕙
撮影監督:肖秋雨 照明:Alejandro Montero 録音:吉方淳二 編集:瞿尤嘉、単思琪 音響効果:渋谷圭介
美術:畠智哉 スタイリスト:岡本華菜子 ヘアメイク:小坂美由紀
キャスティング:林茉結子 助監督:近藤有希 制作担当:半田雅也
配給:NAKACHIKA 制作プロダクション:SS工房
© 2026「ゴースト・オブ・ウエノ」製作委員会
公式サイト:ghostofueno.com
