SF映画の歴史を知りたいに人にも必見のコレクターズ・アイテム「スター・ファイター」

WEB  THE_LAST_STARFIGHTER_PIC55.jpg

今から42年前、コンピューターグラフィックス黎明期に、CGだけで宇宙船のバトルを描き出したSF映画「スター・ファイター」。その画期的な映像は現在も映画ファンの間で語り継がれている作品。このたび、豊富な特典映像とTV版放送版日本語吹替音声を収録した、コレクターズ・エディションBlu-rayとして5月13日にリリースされる。

ゲーム好きの青年が、宇宙の命運をかけた壮大な戦いに巻き込まれるSFアクション

WEB THE_LAST_STARFIGHTER_PIC30.jpg

「スター・ファイター」は、カリフォルニア州の田舎にあるトレーラー村に住む青年アレックス(ランス・ゲスト)が、アーケードゲームの『スター・ファイター』で最高点を叩き出したことから、ゲームの開発者であるエイリアンのセントーリ(ロバート・プレストン)にスカウトされ、銀河系の敵ズアー(ノーマン・スノウ)率いるコダン艦隊と戦うエリート戦士≪スター・ファイター≫になって戦うもの。

最初に状況を把握できないアレックスは、≪スター・ファイター≫になることを拒否して地球へ逃げかえるが、その間に他の≪スター・ファイター≫たちはズアーの奇襲攻撃によって全滅。最後の一人になったアレックスは、単身大艦隊に挑んでいく。

一方で彼の留守中、地球にはアレックスそっくりのコピーロボット、ベータが身代わりになって地球で暮らしていて、アレックスの恋人マギー(キャサリン・メアリー・スチュワート)と、珍妙なラブロマンスを繰り広げる。宇宙の命運をかけた戦闘機のバトルと、コミカルな地球の片田舎でのラブロマンスが並行して描かれるところが面白い。

SF映画の伝説的作品が生まれた1984年。その中でも画期的な映像が誕生した!

WEB THE_LAST_STARFIGHTER_PIC37.jpg

この作品がいかに画期的だったのかを語るためにも、当時のSF映画の製作状況を振り返ってみよう。日本公開は1985年だが、作品が製作されたのは1984年(日本初公開1985年4月20日/東宝東和配給)。当時は、いまや伝説となっているSF映画が多数登場した。少し前の82年には「ブレードランナー」や「E.T.」、さらに「スター・ファイター」と共にコンピューターグラフィックスを駆使して仮想現実世界を描いて注目された「トロン」が作られ、83年には「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」(後にジェダイの帰還に改題)が公開。そして84年にはデヴィッド・リンチ監督版の「砂の惑星」をはじめ、「ゴーストバスターズ」、「グレムリン」、「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」、「ターミネーター」など、いずれもその後シリーズ化された名作が誕生している。

ただそれらは模型やミニチュア、初期のアニマトロニクスを使ったSF&ファンタジー映画で、CG映像は一部で使われただけだった。これに対して「スター・ファイター」は、当時最新鋭のスーパーコンピューターだったクレイ社X-MPを使って、コンピューターによる生成映像だけでアレックスが乗る戦闘機型の宇宙船ガン・スターとコダン艦隊のバトルを描き出した、初のSF映画として注目を集めた。その後宇宙バトルはCG映像で表現されるのが主流になるが、その原点として映画史的にも貴重な映画になっている。

キャストやスタッフが当時の思い出を語る、約2時間に及ぶ、特典映像は見どころ満載

WEB THE_LAST_STARFIGHTER_PIC45.jpg

今回のBlu-rayには、前例のないコンピューターグラフィックス映像を実現させたスタッフ、主演のランス・ゲストやヒロインのキャサリン・メアリー・スチュワートにインタビューした特典映像が満載。監督のニック・キャッスルをはじめ、脚本家ジョナサン・ベテュエル、音楽のクレイグ・セイファン、CG映像を作る上で要となったSFXデザイナーのロン・コッブ、特殊効果スーパーバイザーのケヴィン・パイクなどが、当時の思い出を語っている。さらにSF作家グレッグ・ベアーがCGIを担当したデジタル・プロダクションズ社について語る映像や、アーケードゲームのコレクターで映画に登場する『スター・ファイター』のゲーム機を後に自分で実際に作り上げたエスティル・ヴァンスの話まで、約2時間の特典映像は見どころ満載。

ジョナサン・ベテュエルは田舎に暮らす将来に希望を持てない青年が、ゲームを通して人生の岐路に立つという物語を発想した当時のことを語り、クレイグ・セイファンは「スター・ウォーズ」のジョン・ウィリアムズとは違ったアプローチから、壮大な音楽を作り出そうとした苦心を語る。またキャサリン・メアリー・スチュワートが語る、オーディションの時にエリック・ストルツやアリー・シーディも参加していたという話も興味深い。

TV放送時の日本語吹替版に加え、監督たちが語る音声解説も必聴!

WEB THE_LAST_STARFIGHTER_PIC35.jpg

特典映像の中には1999年に作られた映画全体のメイキング番組と、2020年に作られた主要キャスト、スタッフへインタビューしたアーカイブ映像も収められているが、1999年版で番組の司会を務めた主演のランス・ゲストが、2020年には見た目が様変わりしているのにはちょっと驚くだろう。

また映像は35ミリのオリジナルネガより4Kスキャンされた最新マスターを収録。音声は1988年9月2日に日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送された日本語吹替音声を収録し、更にニック・キャッスル監督とロン・コッブによる、映画の場面に則した音声解説も収録されている。公開当時に見たファンは勿論だが、黎明期のコンピューターグラフィックス映像がどのように作られていったのか。SF映画の歴史を知りたいに人にも必見の、コレクターズ・アイテムになっている。

文=金澤誠 制作=キネマ旬報社・山田

WEB TCBD_1915_sleeve_展開.jpg

「スター・ファイター コレクターズ・エディション Blu-ray」

●5月13日(水)Blu-ray発売
▶Blu-rayの詳細情報はこちら

●Blu-ray 価格:7,480円(税込)
【ディスク】<1枚>
※本編+映像特典(118分)
★音声特典★
・監督ニック・キャッスルとSFXデザイナー ロン・コッブによる音声解説
★映像特典★
・マギーの思い出-女優キャサリン・メアリー・スチュワートへの2020年インタビュー
・宇宙を描く音楽 クレイグ・セイファンの回想-作曲家クレイグ・サファンへの2020年インタビュー
・逆境を乗り越えて 脚本家の回想-2020年 脚本家ジョナサン・ベテュエル インタビュー
・宇宙を支える特殊効果-2020年 特殊効果スーパーバイザー ケヴィン・パイク インタビュー
アーサー王とCG革命-2020年、SF作家グレッグ・ベアーによる「スター・ファイター」のCGIを担当した会社、デジタル・プロダクションズに関するインタビュー
・80年代のビデオゲームを語る-2020年、アーケードゲームコレクター、エスティル・ヴァンスによるスターファイターゲームの再現に関するインタビュー
・スクリーンの英雄たち-アーカイブ映像
・防衛前線を越えて”メイキング・オブ・“スター・ファイター -4部構成のアーカイブ・ドキュメンタリー
・ギャラリー [静止画]
・予告編集【劇場予告編、ティーザー予告編】
★初回封入特典★
・VHS風アウタースリーブケース仕様

●1984年/アメリカ/本編100分
●監督:ニック・キャッスル
●出演:ランス・ゲスト、キャサリン・メアリー・スチュワート、ロバート・プレストン、ダン・オハーリヒー、ノーマン・スノウ、バーバラ・ボッソン、クリス・ヒバート、ヴァーノン・ワシントン、ケイ・E・キューター、ダン・メイソン、ペギー・ポープ、バニー・サマーズ、オーウェン・ブッシュ、メグ・ワイリー、ジェフリー・ブレイク、ピーター・ネルソン ほか

●発売元:是空
●販売元:TCエンタテインメント
© Lorimar Film Entertainment, 1984 All rights reserved
DISC, ARTWORK, PACKAGING © Zeque Productions, LLC. All Rights Reserved.

ご案内