ミステリーの題材は重大な犯罪でなければならない。だから、『君のクイズ』は映画になりにくいと思った。――〈あなたに観てほしい、日本映画がある 第4回〉
キネマ旬報YouTubeチャンネルにて、4月よりスタートした〈あなたに観てほしい、日本映画がある〉。新作の日本映画の中から、特にオススメしたい1作品を厳選してその魅力を紐解いていくレビューの第4回が、本日5月22日に配信となる。今回取り上げる作品は、中村倫也、神木隆之介、ムロツヨシ出演「君のクイズ」。直木賞作家・小川哲による第76回日本推理作家協会賞受賞の同名のミステリー小説を、「ハケンアニメ!」「沈黙の艦隊」の吉野耕平監督が映画化した作品だ。
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『Q-1グランプリ』という生放送のクイズ番組の決勝戦で、“世界を頭の中に保存した男”と言われる天才プレイヤー(神木隆之介)が、問題を1文字も読まれないうちに正解を言い当てて優勝を果たす。その不可解な“0文字解答”の謎に、対戦相手である主人公の男(中村倫也)が挑むというミステリーだ。
本作をレビューする山田耕大氏は、原作者の小川哲について言及する。
ラジオのパーソナリティをしているのを聴いて驚いたことがある。語りは理路整然として滑舌も良く淀みない。作家を廃業して、これを本職にしてもやっていける気がしたものである。こういう人が世の中にはいる。とても敵わないのだ。
そして、小川作品にはSFが多い中、『君のクイズ』が異質である点を指摘しつつ、映画にはならないだろうと思ったと言い、その理由としてヒッチコックの言葉を挙げる。
『謎解きにはサスペンスなどまったくない。(中略)エモーションこそサスペンスの基本的な要素だ』
ミステリー、サスペンス映画に犯罪や殺人事件が題材にされるのはつまり、そこにあるエモーションが必要だからであり、犯罪や殺人事件のない“謎解き”作品の『君のクイズ』は映画になりにくいと、原作を読んだ山田氏は思ったという。
しかし、映画「君のクイズ」にはエモーションを生じさせる要素がある点について、監督の吉野耕平、脚本のおかざきさとこの手腕に触れながら解説していく――。
山田氏のレビューと共に現在公開中の「君のクイズ」をぜひ劇場でご覧いただきたい。
※本番組は東芝の「音声合成技術 ToSpeak™」により生成された音声で読み上げられ、視聴の幅を広げて音声コンテンツとしても楽しむことができる構成となっている。
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「君のクイズ」
監督:吉野耕平
原作:小川哲
脚本:おかざきさとこ、吉野耕平
クイズ監修:QuizKnock
出演:中村倫也、神木隆之介、堀田真由、ムロツヨシ
配給:東宝
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会
公式サイト:https: //yourownquiz.toho-movie.jp/
5月15日(金)より全国公開
