篠塚大輝(timelesz)が映画初出演。江國香織原作による少女の物語「焼却炉」

江國香織が少女11人の夏の思い出を綴った短編集『すいかの匂い』の一編を、これが俳優デビューとなるかりんと映画初出演となる篠塚大輝(timelesz)の共演で映画化した「焼却炉」が、2027年に公開される。ビジュアルカットと海外版ポスタービジュアルが到着した。

『焼却炉』ビジュアルカット.jpg

周囲に馴染めない小学4年生の宮田梢(かりん)。教室を抜けたり早退したりする日々が続く。そんな彼女には、裏庭の焼却炉にモノを捨てるという“秘密の習慣”があった。ある日、影絵サークルの大学生が夏休みに小学校で行う影絵劇の告知にやってくる。その中の一人、すずきじんた(篠塚大輝)から梢は目が離せなかった。ある放課後、梢が焼却炉に行くとじんたがいた。自分と同じように焼却炉に何かを捨てる姿を見て、ますますじんたが気になる梢だが……。

監督は「PORTRAIT ポルトレ」「74歳のペリカンはパンを売る。」の内田俊太郎。作品は第60回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でワールドプレミアを行う。

〈コメント〉

内田俊太郎(監督)
伝統あるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で『焼却炉』がワールドプレミアを迎えられること、大変光栄に思います。
まず初めに、『焼却炉』という物語を託してくださった原作者の江國香織さんに心から感謝いたします。そして、この物語を丁寧に紡いでくれたキャスト、スタッフに深い感謝と敬意を表します。
私はこの映画を作りながら、子供の頃の小さな瞬間を思い出していました。繊細で、どこか不安定で、大人になった私が失いかけていた感覚でした。そうした記憶や時間をたどりながら生まれたこの作品が、日本から遠く離れた地でどのように受け止められるのか。静かな緊張と高揚とともに、その瞬間を迎えたいと思います。

かりん(梢役)
初めての映画で、主演という立場を経験できて嬉しかったです。1ヶ月間あった撮影があんなに短くなるなんて思っていなくて、今まで見ていた映画の世界を自分が体験できて、夏休みのイイ思い出になりました。
撮影が終わってずいぶんと経った時に「映画が映画祭に入った」と言われて、びっくりしました。海外の映画祭に入って欲しいと思っていたので、映画祭に行くのを楽しみにしています。

篠塚大輝(じんた役)
初めて映画の現場に立たせていただき、すべての瞬間が新鮮で、圧倒されるような毎日でした。「役として生きる」という経験は、難しさもありましたが、監督をはじめ、皆さんに支えられ、全力で駆け抜けることができました。自分にとって、忘れられない大切な作品です。
歴史あるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭の公式コンペティションに選出されたこと、おめでとうございます。驚きと同時にそんな作品に関われたことに深い喜びを感じております。
この『焼却炉』という作品がどのように受け止められ、観客の皆さんの心に届くのか、楽しみです。

江國香織(原作)
私は普段、言葉でしかあらわせないものを小説にしているつもりなのですが、言葉でしかあらわせないはずのものが映像になっていて驚かされました。
あのころの夏の気配が匂い立つほど濃く、忘れていた(あるいは忘れたかった)記憶の断片がわっと押し寄せたことにも。
子供の所在なさと大人の逡巡がざらざらした質感で閉じ込められた、頭でっかちではない映画なところもよかったです。

『焼却炉』海外版ポスター.jpg

「焼却炉」

出演:かりん、篠塚大輝(timelesz)、菊池亜希子、長尾卓磨
監督:内田俊太郎
原作:江國香織「焼却炉」(新潮文庫刊『すいかの匂い』所収)
制作プロダクション:QUE LINDO、さざなみ
配給:NAKACHIKA
©2026 QUE LINDO / NEOPA

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