“虎化”する少女ホラー「タイガー・ストライプス」、予告編と著名人コメント公開

マレーシアの新鋭アマンダ・ネル・ユー監督が思春期少女の痛みと解放を描き、第76回カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ受賞、第96回アカデミー賞国際長編映画賞マレーシア代表選出などを果たしたボディ・ホラー「タイガー・ストライプス」が、8月1日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。このたび予告編、監督のメッセージ、著名人コメントが到着した。

〈コメント〉

こんにちは、アマンダ・ネル・ユーです。
『タイガー・ストライプス』で監督・脚本を務めました。
日本の皆さんに本作を観てもらえることがとても嬉しく、ワクワク
しています。
私は幼少期から日本の映画や監督にたくさん影響を受けてきました。
日本のマンガやアニメも大好きです。
ぜひ楽しんで観てもらえたら嬉しいです!

──アマンダ・ネル・ユー監督

休み時間にスマホでダンス動画を撮って友達と笑いあう生活。
生理になると教室に入れず、使い捨てである紙ナプキンをわざわざ洗ってから捨てなければならない生活。
この2つが同時並行で進んでいく世の中にザファンは生きている。
歴史と社会の構造が植えつけた「月経=穢れ」という前時代的意識が、彼女を傷つけて孤独と怒りを育てていく。
物語は荒々しいが、その荒々しさが、いまも漠然とした穢れを背負わされた少女に寄り添う為には必要だったのだと思えた。
──吉田恵里香(脚本家)

マレーシアでは、虎は森の王であると同時に国家の象徴でもある。『タイガー・ストライプス』が描くのは、国家に飼い慣らされた虎ではなく、少女の身体の奥から噴き出す制御不能な虎性である。学校、宗教、国家の規律が押し込めようとする野生は、熱帯の湿気のなかで静かに牙をむく。映画を観た後、森はもう遠くのものではなくなっている。
──山本博之(京都大学東南アジア地域研究所准教授)

フェミニズムとホラーは相性がいい。男の首を噛みちぎりジャングルを裸で疾走したくなる、そんな衝動が、「昨日の自分ではない自分になっていく」成長期の女の子の身体には潜んでいる。これまで誰も描かなかった表現での月経を巡る物語。こんなにも笑い、泣き、駆け出したくなるようなホラーを私は初めて観た。
──北原みのり(ラブピースクラブ代表)

思春期に起こる身体の劇的な変化は、誰にとっても戸惑いを伴うもの。けれど大人の証として大っぴらに語られがちな男性の変化と比べ、なぜか女性の変化や生理現象は「恥」や「不浄」と結びつけられ、社会から隠すような振る舞いを押し付けられる。このボディホラーは、そんな社会の檻を“虎化”した少女に切り裂かせる。恐ろしいのは身体の変化ではなく、それを抑え込もうとする社会の視線なのだと。ジャングルを駆け、TikTokで世界と繋がった彼女の身体は限りなく自由に見えた。
──ISO(ライター)

思春期の性徴と様々な抑圧への抵抗を、「虎化」する少女という寓話の形で見事に描いた作品内容の素晴らしさもさることながら、長い年月を粘り、多くの国との共同製作体制を築き、クオリティを保証する予算を確保して、満を持してカンヌに通用する長編デビュー作を仕上げたアマンダ・ネル・ユー監督の姿勢こそ、映画を好み、映画に関わる全ての人に知ってもらいたい。まさにエポックメイキングな1本だ。
──矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)

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Story
12歳のザファンは、イスラム教の女子学校に通いながら無邪気な日々を送っていた。ところが誰よりも早く初潮を迎えたことで孤立を深め、さらには身体が異様に変貌。大人たちはザファンの暴走を抑え込もうとするものの、狂気は増すばかりだ。やがて彼女は自身を受け入れ、すべてを解放する──。

「タイガー・ストライプス」

監督:アマンダ・ネル・ユー
出演:ザフリーン・ザイリザル、ディーナ・エズラル、ピカ
2023年/マレーシア・台湾・シンガポール・フランス・ドイツ・オランダ・インドネシア・カタール/カラー/ビスタ/5.1ch/95分/G/マレー語
原題:Tiger Stripes 日本語字幕:関千幸 配給:JIGGY FILMS
© G GRRRL PICTURES, FLASH FORWARD ENTERTAINMENT, AKANGA FILM ASIA, STILL MOVING, WEYDEMANN BROS., PRPL, KAWANKAWAN MEDIA 2023
公式サイト:https://jiggyfilms.co.jp/item/tigerstripes/

カンヌで受賞。マレーシアの新鋭監督が放つ思春期少女のボディ・ホラー「タイガー・ストライプス」

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