世界の見え方が閃く。アーティスト・永田康祐の特集上映、予告編と識者コメント公開
写真、パフォーマンス、インスタレーションなど複数の領域を横断しながら独自の表現を展開してきたアーティスト・永田康祐の特集上映〈Fire in Water 永田康祐映像作品集〉が、8月22日(土)よりポレポレ東中野ほか全国で順次開催される。予告編ならびに識者の推薦コメントが到着した。

プログラムA(上映作は「Fire in Water」(2025年)「Fish of Empire」(2025年)「Suddenly This Overview」(2026年))とプログラムB(上映作は「Purée」(2020年)「鮭になる」(2024年)「Translation Zone」(2019年))に分け、永田の思考と実践の軌跡を辿る本特集。ばらばらに見えるテーマは、人と環境が影響し合いながら生成変化する世界の姿へと繋がり、観る者の認識の枠組みを揺さぶる。
〈コメント〉
清水知子(東京藝術大学教授/文化理論・メディア文化論)
一匹の魚から世界をたどり、一杯の酒から歴史をひらく。永田康祐の映像では、人とさまざまな生きものが、翻訳、調理、発酵、移動を通じて、異なる時間を宿したまま交差する。見慣れた風景の奥で、無数の生命と記憶が動き出す。
三浦哲哉(映画研究・評論)
料理や酒には、無数の過去と由来が溶け込み、混じり合っている。
永田康祐の映像作品が、料理と酒をテーマに出現させたのは、まったく新しい「混合の倫理学」だ。
フードシーンの見え方を大きく変容させるだろう。
藤田周(料理の文化人類学)
永田康祐の映像作品について真剣に考えようとするならば、それらの映像の刻印を受けることになる。制御できるはずもない無数の形態を飲み込もうとして、私は自分が理性を狂わせるものを背負っていることを自覚する羽目になった。
韓程善(高麗大学校 国際大学 教授)
発酵するマッコリの表面から帝国と植民地支配が残した微細な残痕が立ち上がり、逸脱と反転の中で新たな伝統の気泡が息づく。火と水が交差し、古い未来を照らす内奥の視覚的旅路が静かに開かれる。

〈Fire in Water 永田康祐映像作品集〉
企画・配給:アギィ パブリシティ:高田理沙 宣伝美術:畑ユリエ
協力:ポレポレ東中野、ANOMALY
公式サイト:aggie-films.jp/fiw
