「包む」文化はプラスチック依存からの脱却を導くか?「プラスチック・ラブ!」

プラスチック消費大国となった日本の現実を捉えつつ、その脱却の糸口として「包む」という文化に目を向けたドキュメンタリー「プラスチック・ラブ!」が、第39回東京国際映画祭 Nippon Cinema Now部門に出品され、2027年春にヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国で順次公開される。

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かつて「もったいない」の精神を体現した国が、なぜプラスチックにのみ込まれてしまったのか。その疑問に、東京を拠点に活動する映画監督のシビラ・パトリチアと、アーティストのクレメンタイン・ナットが向き合った本作。廃棄物処理業者や包装職人たちを訪ね歩きながら、「包む」という慎ましやかな技が、プラスチック依存からの解放の鍵となり得るのかを探る。

シビラ・パトリチア監督メッセージ
いつしか私たちは、多くを所有することこそが人間としての豊かさだと信じるようになった。なぜこれほど無自覚に生産し、消費し、捨てているのか──そう問い始めた末に辿り着いたのは、ずっと小さな場所だった。かつて岡秀行氏は問うた。「包むという行為は、いったい誰に向けられているのか」と。私たちはいつしか、その答えを忘れてしまったようだ。本作は、10年以上の時を過ごしてきたこの国への、私たちからのラブレターである。そして、日々触れる小さなものたちとの関係を思い出すことは、人間であることの意味を思い出すことでもある──そう伝えられたらと願っている。

「プラスチック・ラブ!」

監督:シビラ・パトリチア、クレメンタイン・ナット
プロデューサー:坂野かおり、クレメンタイン・ナット、シビラ・パトリチア
アソシエイト・プロデューサー:植山英美
登場人物:坂野晶、池田こみち、鎌田衛、山田悦子
制作:FAB 配給:ユナイテッドピープル
2026年/日本・オーストリア/84分
©2026 Clementine Nuttall / Sybilla Patrizia / FAB inc.

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