校長と子どもたちの「対話」の授業が、分断された街を変える まだ半ば眠ったようなベルファストの街。目に飛び込んでくる壁画や落書きは、カトリックとプロテスタントの宗派闘争から生じた悲劇と荒廃を物語る。エルヴィス・プレスリーを口ずさみつつホーリークロス男子小学校へ車を走らせ、子どもたちをハグやタッチで迎えるのはケヴィン校長だ。堂々としてユーモアたっぷり、そして「新学期最初の哲学の授業へようこそ」——哲学に情熱を燃やす。 哲学とは襟を正して拝聴するものではなく〝問う〞姿勢だと校長は教える。「他者に怒りを...
