テレビ報道に長年携わってきたジャーナリストが伝える、本作で描かれた報道戦争の教訓、そして今の時代に求められる報道の姿勢とは――。 報道陣が主人公の社会派ドラマ 他人事ではない。なぜならば、僕が長年関わってきたのがテレビ報道という仕事だからだ。実際この映画「セプテンバー5」には僕自身の既視体験のようなシーンが多々ある。テレビ局のサブ(副調整室)で、現在進行形の出来事を生中継で報じ続けた経験が脳裏にいくつも蘇ってくるのだ。 この映画は1972年、当時の西ドイツ(何とベルリンの壁崩壊前の出来事なのだ)...
