大いなる存在を失った男が対峙する父という巨大な迷路 監督デビュー作「コンプリシティ/優しい共犯」(18)で東京フィルメックスの観客賞を受賞した近浦啓の長篇第2作。幼少期に自分と母を捨てた父の逮捕の報せを受け、久しぶりに父のもとを訪ねた息子が、秘められた彼の人生を辿っていく。俳優の道を歩む息子・卓を森山未來が好演。重度の認知症を患い別人のようになる父の陽二を藤竜也が圧倒的な存在感で演じ切り、第71回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀男優賞)を獲得する快挙を達成...
