アートという海へ、一筋縄ではいかない道を探す 海辺へ行くのは簡単だ。坂道を曲がりながら下ればいい。そこはアーティスト移住支援を掲げた街。怪しげなアーティストたちをはじめ、さまざまな大人と子どもが暮らしているが、詐欺師や借金取りも現れて何やらおかしなことに——。三好銀の同名コミックを映画化した「海辺へ行く道」は、出会いと冒険、コメディとサスペンスを混ぜ合わせた夏色をスクリーンに塗っていく。 主人公は14歳の奏介(原田琥之佑)で、美術部員なのに演劇部のために絵を描き、新聞部のために取材する。そんな漂...
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道は必然性を持って作り出されてきた。目的の場所へ、早く、安全にたどり着くように試行錯誤を重ね。太古の昔からそうだ。食物のある場所へと人々を異動させるため。定住する場所ができればそこで取れるものと別な場所で取れるものを交換するため。律令の時代となれば中央政権とその地を結ぶため、道はできていった。個人の目的のために作られた道も数に入れれば、もっともっと無数にある。道は人文の基礎。必然のない道などほぼない。 そんな国道29号線を、ある依頼をきっかけに姫路から鳥取に向かうトンボことのり子(綾瀬はるか)と...
