「花札渡世」(67年)イラストレーション:岡田成生 1|「花札渡世」 (67年、監督・脚本:成澤昌茂) 関係者の尽力で近年劇場で鑑賞可能となり、この時初めて観て驚いた方も多数いたのではないか。私も数十年ぶりに再見し興奮を共有した観客の一人となった。本作は監督としては寡作な成澤昌茂の最高傑作であり、梅宮辰夫にとってもベスト作品。任俠映画全盛の折に作られたため、ある意味セオリー通りのストーリーなのだが、登場人物のキャラクターの多重性を描き込んだ脚本(成澤)と的確な画面構成さらに音にまで拘った演出は確...
