脚本家になりたい! しかも映画にこだわりたい! 今の日本にそういった脚本家志望者はどのくらいいるのだろう。 振り返れば、映画の歴史はさまざまな技術革新による変化と共に歩んできた。 テレビが普及したときも、DVDやBlu-rayなどの円盤が家庭に受け入れられたときも、そして配信で映画を含むさまざまな「映像」が瞬時に選べるようになった今も、それに関わる態度を常に映画人たちは問われ続けている。 それでも「映画の脚本家」を目指す人たちにとって、「城戸賞」はもっとも眩しい賞である。 1974年12月1日、...
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1974年12月1日「映画の日」に制定され、第49回目を迎えた優れた映画脚本を表彰する城戸(きど)賞。本年度の424作品の応募のなかで大賞に選ばれた「捨夏(しゃか)」のシナリオ全文を掲載いたします。 タイトル「捨夏」 鈴木香里 あらすじ この夏、私が捨てたモノ──。西磨衣子(30)には秘密がある。それは、自宅が足の踏み場もないほどの『ゴミ屋敷』であることだ。誰にも言えなかった秘密が今日、あっけなくバレた。日々のストレスをコンビニ飯や飲酒で発散し続けた結果、積もりに積もった部屋のゴミは、もはや磨...
