“希望とは政治的だ。何かを変えられると信じることだから”「オールド・オーク」ケン・ローチ監督の功績に迫る映像&新たな著名人コメント公開
巨匠ケン・ローチ監督が廃れつつある炭鉱の町を舞台に、パブのオーナー男性とシリア難民の女性との出会いがコミュニティの分断を超えて希望を呼んでいくさまを描いた「オールド・オーク」が、4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ローチ監督の功績に迫る特別映像、新たな著名人コメントが到着した(前回コメントはこちら)。
映像ではローチ作品の歴代出演者が、次々と彼の偉大さを述べる。そして話題は「オールド・オーク」へ移り、ローチ監督が「(「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」「オールド・オーク」を)3部作として構想したわけではないが、それぞれが次の作品を生んだ」「小さなコミュニティ内で起きた2つの反応が、この物語の本質だ」「人々と出会い、その経験を物語に組み込めるのは光栄なことだ。誰もが語り尽くせない人生の物語を持っている」「希望とは政治的だ。何かを変えられると信じることだからね」と語っていく。
〈著名人コメント〉
どこの国でも、移民・難民の心や体を傷つけるのは人。でも、共に食事をし、語らい、音楽に触れ、その心や体を救うのも人だ。
悪意に満ちた言動に挫けそうになるけれど、最後は善意に救われると信じさせてくれる映画。シュクラン(ありがとう)、みんな。
──児玉晃一(弁護士)
分断のあるところに、共感と連帯をあらしめよ。ケン・ローチ監督は、冷笑と分断に苦しむ私たちの社会に、この世には善意というものがあり、それが社会をつなぎとめているという、祈りのような「最後のメッセージ」を届けてくれる。
劇場で受けとめてほしい。
──河野真太郎(イギリス文学・文化研究)
この映画は小さな町の背景を描きながらも、「差別する側にも理由がある」という安易な正当化を拒否する。
社会の脆弱さや失政を「外国人のせい」「難民のせい」と転換し、「分かったふり」をする暴力の露骨さを描く。
一筋縄ではいかない「共に生きる」をなお、諦めない意思も。
──安田菜津紀(メディアNPO Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
寂れつつある炭鉱町の住民たちと、そこに移住してきた難民たち。過去を持ち合わない隣人同士が、食事をし、働いて、悲しんで、たがいの人間としての姿を知る。
特別ではない人間たちが互いを知るとき、特別な、思い出が始まる。
──増村十七(マンガ家)
「多文化」が共生するのではない。
「人と人」が共生するのだ。
どんな時代にあっても同じことを言い続けてきたケン・ローチの声が聞こえる。
──ブレイディみかこ(作家)
人種差別という、人間の醜い行為から始まるドラマが鮮やかに描き出される。名匠ケン・ローチは健在。
──山田洋次(映画監督)
ケン・ローチ監督のまなざしは、怒りを携えながらも静かで鋭い。
本作は、分断された世界の片隅で、傷ついた者たちが手を取り合う物語だ。
私たちは何のために生まれ、何を支えに生きるのか。
人間の尊厳への問いかけが、胸の奥に沈む。
最後のケン・ローチ映画かもしれないことが、余韻をいっそう切なくさせる。
──呉美保(映画監督)

Story
イングランド北東部のかつて炭鉱で栄えた町。唯一残っているパブ〈オールド・オーク〉は住民にとって止まり木のような存在で、店主のTJはどうにか維持してきた。ところが町がシリア難民を受け入れ始めたことで、パブは諍いの場と化す。そんな中でTJは、カメラを持ったシリア人女性のヤラと友情を育むことに。彼らは相互理解の方法を見出せるか──。
「オールド・オーク」
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
出演:デイヴ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン
2023/イギリス、フランス、ベルギー/英語・アラビア語/113分/カラー/G
原題:The Old Oak 配給:ファインフィルムズ
文部科学省特別選定(高等学校生徒、青年、成人向き) 文部科学省選定(中学校生徒、家庭向き)東京都推奨映画
後援:ブリティッシュ・カウンシル
© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
公式サイト:oldoak-movie.com
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