「TOKYO BURST-犯罪都市-」で熱血バディを演じた水上恒司×ユンホ(東方神起)インタビュー
頭で考えるよりも先に、体が動く――。口先だけの正義がまん延し、身体性の価値が軽んじられがちな時代に、「TOKYO BURST-犯罪都市-」の相葉四郎はあえて拳で語る。理屈よりも先に体が動く新人刑事の隣には、クールながらも人間味あふれる韓国警察庁のエリート刑事、チェ・シウが立つ。傷つくことをいとわず、痛みの先にしかたどり着けない信念を体現する二人の刑事。韓国発メガヒットシリーズの系譜を継ぐ日韓バディアクションの熱量を、水上恒司とユンホ(東方神起)が椅子を並べ、語り合った。

一瞬でも通じ合えることはとても奇跡的なこと
相葉四郎とチェ・シウ。劇中の二人は、少しでも触れれば火傷しそうなほどの熱気を帯びている。だが、目の前にいる水上恒司はわずかに目を伏せながら、自らの魂に問いかけるように、慎重に言葉を探っていく。一方、隣に座るユンホは柔らかな笑みを湛えている。確かな歩みに裏打ちされた言葉でありながら、その語り口は爽やかな風のようだ。そんな二人に共通していたのは、「一瞬に命をかける真剣さ」という、静かでありながら揺るぎない熱さだった。
――元暴走族総長で、血の気の多い新人刑事の相葉四郎。そして、沈着冷静なエース刑事のチェ・シウ。出会った当初の二人は対照的とも思えるキャラクターですが、この違いが物語を際立たせていますよね。
ユンホ 相葉四郎とチェ・シウって、事件に向かうスタイルが最初はぜんぜん違うんです。でも、お互いに〝燃えるタイプ〟で似た者同士だから、一緒に動いていくうちにいいバランスが取れていく。
水上 バディというのは、ずっと〝仲良しこよし〟というわけでもない。ユンホさんと僕という二人の人間も、ほんの一瞬、この作品を通して世界線が交わったけれど、これからもずっと一緒にいられるわけじゃありません。だから、一瞬でも通じ合えたり息が合ったりすることは、とても奇跡的なことだと感じていますね。
――二人は、凶悪犯を追跡し激戦を重ねるなかで、お互いの熱量や信念に触れて絆を深めていきます。先ほどおっしゃっていた、お互いの存在や役柄が「通じ合えた瞬間」はどんなときでしたか。
水上 二人が不意に目を合わせるシーンがあって、それは台本に書かれていなかったんですよね。ユンホさんと一緒にセリフを合わせているとき、ト書きにはないのに目が合ったり、合図を出し合ったりすることが現場で生まれました。そんな二人の空気感を出せたらいいんじゃないかと、座組全体でも狙って撮っていったんです。
ユンホ きっと相葉四郎に触発されて、チェ・シウのなかにも生々しい感情が出てきたんじゃないかと。台本では、チェ・シウはエリートで誰が見てもかっこいいキャラクターでした。でも、彼はなぜその立場に至ったのか。監督と話しながら、韓国の刑事のイメージやワイルドな感じを足してみたんです。僕も田舎出身なので、田舎からソウルという都会まで出てきて刑事をやっている、さらに凶悪犯を追って日本に来る─。自分なりに役柄の背景を補うなかで、そんな彼が「相葉四郎と出会ったらどうなるか?」を考えていたので。
水上 役作りって自分のセリフだけを読むんじゃなく、相手のセリフを読んだうえで「だから自分はこういうことをする」という作り方もあって。ユンホさんは、そうした相手がいる前提での役作りを徹底されている方でした。だから撮影中だけでなく、“カメラの外”でのユンホさんの存在も僕のなかでは大きかったですね。

――インタビューの続きは『キネマ旬報NEXT Vol.70』(5月28日発売)にて。
取材・文=金澤英恵 撮影=KIE MURAI
[水上恒司]ヘアメイク= Chie(H.M.C)スタイリング=藤長祥平
[ユンホ]ヘアメイク=中島康平 スタイリング=佐藤修一

「TOKYO BURST-犯罪都市-」
5月29日(金)公開
監督:内田英治 脚本:三嶋龍朗、内田英治
出演:水上恒司、ユンホ(東方神起)、オム・ギジュン、福士蒼汰 ほか
配給:KADOKAWA/BY4M STUDIO
©2026「TOKYO BURST」フィルムパートナーズ
ハリウッドにも進出したトップスター、マ・ドンソクが型破りな刑事を演じ、韓国で累計4,000万人を動員した「犯罪都市」シリーズ初のユニバース作品。新宿歌舞伎町を舞台に、元暴走族の総長で新宿中央署組織犯罪対策課のルーキー刑事・相葉(水上)と、国際手配中の凶悪な犯罪集団を追って来日した韓国警察庁の刑事チェ・シウ(ユンホ)の日韓バディが、国家権力にも関わる巨大な陰謀に立ち向かう!
