昭和100年!邦画5社とキネマ旬報が「いま観たい100作品」を厳選――第5回【日本中が夢中!昭和のヒーロー】

「昭和映画」を牽引してきた東宝、松竹、KADOKAWA、東映、日活の邦画5社と大正8年の創刊から映画に伴走してきたキネマ旬報が、来る昭和100年を記念し、昭和映画を代表する100作品を厳選!

6つのジャンルに分け、キネマ旬報誌面では3月号より短期連載をスタートしたが、今回は第5回【日本中が夢中!昭和のヒーロー】をご紹介。

市川崑×石坂浩二の名探偵・金田一耕助シリーズ第1作
「犬神家の一族」(1976年)

日本の名探偵といえば、推理小説作家・横溝正史が1946年に生み出した金田一耕助がまず頭に浮かぶ。市川崑監督が石坂浩二を筆頭に、三國連太郎、高峰三枝子、島田陽子、あおい輝彦らオールスターキャストを揃えて映画化したのが「犬神家の一族」(1976)だ。金田一耕助が犬神財閥で起きた怪奇な連続殺人事件と一族の闇に挑む。石坂がヨレヨレの着物と袴を身にまとい、髪の毛をかきむしってフケを落とすといった原作に近い金田一を初めて演じて、この名探偵のビジュアルイメージを決定づけた。戦争で顔を負傷した佐清がかぶっていた不気味な白いマスク、湖面から死体の足が突き出ているシーンなど、ショッキングなシーンはいま見ても強烈だ。本作の大ヒットによって市川監督は「悪魔の手毬唄」(1977)、「獄門島」(1977)、「女王蜂」(1978)、「病院坂の首縊りの家」(1979)と立て続けに発表し、2006年には「犬神家の一族」を石坂主演で自らリメイクし、話題になった。

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©KADOKAWA 1976


石原裕次郎のヒット曲を映画化したムードアクションの先駆け
「銀座の恋の物語」(1962年)

石原裕次郎と浅丘ルリ子の黄金コンビによる歌謡メロドラマ。銀座の裏町で暮らす若き画家と、交通事故で記憶を失ったかつての恋人との恋の行方を綴る。監督は「メキシコ無宿」(1962)の蔵原惟繕。当時の銀座の風俗描写も懐かしい、裕次郎の魅力が詰まった娯楽大作だ。

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©日活

80年代の日本映画を代表するつかこうへいの人情喜劇!!
「蒲田行進曲」(1982年)

深作欣二監督がつかこうへいの戯曲を映画化し、その年の映画賞を独占。勝手気ままだがなぜか憎めないスター俳優の銀ちゃん(風間杜夫)、銀ちゃんを慕う大部屋役者のヤス(平田満)、二人の間で揺れ動く女優・小夏(松坂慶子)。映画制作の舞台裏の人間模様をおかしく悲しく描いた人情喜劇の傑作だ。

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©1982 松竹株式会社

加山雄三の代表作!「若大将」シリーズ第6作
「エレキの若大将」(1965年)

今年65周年を迎える東宝の「若大将」シリーズ。その中でも屈指の名作と言われるのが本作。二枚目でスポーツ万能の人気者・若大将が、恋に歌にアメリカンフットボールに大奮闘する。加山雄三自身の代名詞にもなった、高度経済成長期を象徴する人気シリーズだ。

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©1965 TOHO CO., LTD.

タカ&ユージの最強バディが活躍する人気刑事ドラマの劇場版
「あぶない刑事」(1987年)

横浜港署の名コンビ、タカ&ユージの型破りな活躍を描いた「あぶない刑事」シリーズ。1987年公開の劇場版第1作では、製薬会社の研究所襲撃を企む悪の一味に挑む。舘ひろし&柴田恭兵のスタイリッシュなアクションはもちろん、ファッション、バイク、車といった彼らを象徴するアイテムも当時の若者の間で人気を博した。

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©東映・日本テレビ

圧倒的な存在感を放つ“昭和のヒーロー”たち。その魅力に触れてほしい。

次回は、「銀幕に映えるミューズたち」。7月下旬に公開予定です。

なお、厳選された100作品はすべて、キネマ旬報公式Webサイトに掲載されています。

■名作発掘!昭和100年、いま観たい映画 公式サイト:https://kinejun.jp/showa100

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