昭和100年!邦画5社とキネマ旬報が「いま観たい100作品」を厳選――第6回(最終回)【銀幕に映えるミューズたち】

「昭和映画」を牽引してきた東宝、松竹、KADOKAWA、東映、日活の邦画5社と大正8年の創刊から映画に伴走してきたキネマ旬報が、来る昭和100年を記念し、昭和映画を代表する100作品を厳選!

6つのジャンルに分け、キネマ旬報誌面では3月号より短期連載をスタートしたが、最終回となる第6回は、【銀幕に映えるミューズたち】をご紹介。

すれ違いメロドラマの原点! 岸惠子が生んだ「真知子巻き」が一大ブームに。「君の名は」(1953~1954年)

1953年~1954年に名匠・大庭秀雄監督がメガホンをとり、3部作で映画化されたメロドラマの金字塔。原作は、菊田一夫脚本による1952年放送のラジオドラマで、「ラジオが始まる時間になると、銭湯の女湯から人が消える」という伝説まで残した名作だ。戦火の下で出会った春樹と真知子。じらしにじらして、すれ違いで魅せる悲恋物語を、当時新進若手俳優だった佐田啓二と岸惠子が体現。佐田のイケメンぶり、そして岸の美しく気高い佇まいに目を奪われる。劇中、岸演じる真知子がスカーフを頭からすっぽりと被って首元で結ぶ、そのエレガントな巻き方は「真知子巻き」と呼ばれ、一大ブームに。2人は戦後昭和のスターとなり、映画界を駆け抜けた。なお、この後も4度テレビドラマ化されている。

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©1953 松竹株式会社

“清純派スター”芦川いづみが体当たりの演技を披露!
「硝子のジョニー 野獣のように見えて」(1962年)

日活黄金期を代表する、「パールライン」のひとり、芦川いづみの自他ともに認める代表作。北海道を舞台に、貧しさから売られた娘と、彼女を買った男、そして娘を助けた無頼漢の激情を綴った異色作だ。芦川の無垢な表情と可憐な姿に心を鷲摑みにされる一本。

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©日活株式会社

仲代達矢と夏目雅子、岩下志麻ら豪華俳優陣で描く任俠超大作
「鬼龍院花子の生涯」(1982年)

五社英雄監督が宮尾登美子の同名小説を映画化した任俠ロマン。27歳でこの世を去り、わずか9年ながら濃厚な役者人生を駆け抜けた夏目雅子。彼女が鬼気迫る表情で言い放つ決めゼリフ「なめたらいかんぜよ!」に、痺れる観客が続出した。

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©東映

岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子が四姉妹に!
「細雪」(1983年)

大阪船場の老舗木綿問屋の四姉妹の、何かと騒がしい日々を美しい四季を織り交ぜて描いた文芸ドラマ。巨匠・市川崑監督の下、岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子という豪華な顔ぶれが揃った。彼女たちの美しい所作と贅沢で華やかな衣裳に目を奪われる。

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©1983 TOHO CO., LTD.

主題歌も大ヒットした原田知世のスクリーンデビュー作
「時をかける少女」(1983年)

薬師丸ひろ子、渡辺典子と共に「角川三人娘」と呼ばれた原田知世のスクリーンデビュー作。ショートカットに当時は珍しかったブレザーの制服姿で、初々しさが爆発していた。彼女が歌った主題歌(作詞・作曲は松任谷由実)も大ヒット。大林宣彦監督によるこの青春タイムスリップ映画は、アニメやドラマで何度もリメイクされ、キラーコンテンツと化す。

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©KADOKAWA 1983

昭和の映画界を盛り上げた女優たちは、誰もが憧れを抱いたファッションアイコンであり、演じた役の言動が流行る、インフルエンサー的存在。そんな銀幕女優たちの色褪せない魅力が、ここにある!

なお、厳選された100作品はすべて、キネマ旬報公式Webサイトに掲載されています。

■名作発掘!昭和100年、いま観たい映画 公式サイト:https://kinejun.jp/showa100

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