台湾&韓国のスター共演。中壢事件に翻弄される若者を描く「1977 あの写真の私たち」
「夏のレモングラス」のムーン・リー、「あの夏、僕たちが好きだったソナへ」のジニョン、『HIStory』シリーズのエディソン・ソンが共演。台湾民主化運動の転機となった〈中壢(ジョンリー)事件〉を背景に、若者たちの恋と青春を描いた「1977 あの写真の私たち」が、11月13日(金)~19日(木)にシネマート新宿で先行上映、11月20日(金)より新文芸坐、K2、Strangerほか全国で公開される。ポスタービジュアルが到着した。

高度経済成長を遂げていく一方、戒厳令下で緊張を孕んだ1977年の台湾。保守的な客家の町・中壢に暮らすシエンイン(ムーン・リー)は、読字障害を抱えるため小学校卒業後は進学せず、父が営む写真館を手伝いながら密かに写真撮影を学んでいた。だが写真家になる夢を父に打ち明けられずにいる。幼なじみのホングオ(エディソン・ソン)は、社会問題への関心が高く、フォークソングの創作にも参加する情熱的な大学生で、長くシエンインに想いを寄せている。ある日、韓国人のテコンドー指導者ハオシー(ジニョン)が中壢に招かれたことで、三人の関係が動いていく──。
プロデューサーとして多くのヒット作を手掛けてきたフィル・タンが、フランク・チェンと共に監督を務める。台北金馬映画祭などに出品された注目作だ。
〈コメント〉
フィル・タン(監督、プロデューサー)
『1977 あの写真の私たち』が伝えたいのは、単なる恋愛物語ではありません。困難の中でも自分らしく生き、人生の力を取り戻し、世界と向き合う勇気についての物語です。
1970年代の台湾には独特で鮮烈な表情がありました。キャンパスに響くフォークソング、郷土文学論争、静かに成長する半導体産業、西洋思想の流入による自由と開放への憧れ。それは抑圧と希望が共存する時代でした。私たちは映像美術や衣装を通してその時代を丁寧に再現し、人々と時代が織り成す深い共鳴を描いています。
フランク・チェン(監督)
現実に縛られ苦境にある人々が、この作品から勇気を受け取り、自分自身の価値や信念を取り戻してくれることを願っています。
1970年代は台湾史における重要な転換点でした。十大建設による経済成長、戒厳令体制、中華民国と米国の断交、フォークソング運動、そして西洋思想の流入。私たちは当時の人々がどのように愛し、信じ、葛藤していたのかを誠実に描こうとしました。理想と現実が絶えずぶつかり合う、純朴でありながら矛盾を抱えた時代。その背景を持つラブストーリーとして本作を完成させました。
石坂健治(東京国際映画祭シニア・プログラマー/日本映画大学教授)
1987年まで戒厳令が敷かれていた台湾。
そんな厳しい時代にも若者たちは新しい夜明けを希求する。
長髪、フォークソング、学生運動。
闘争と弾圧の狭間に咲く切ない恋に胸が熱くなった。
暉峻創三(映画評論家/大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
1977年の台湾にテコンドー・コーチの韓国人青年がやってきた事から始まる、三角関係恋愛物語。
一見、突飛な設定に見えて、当時の台湾の歴史的事件や韓国の情勢をしっかり劇中に取り込み、不安な時代を生きる若者たちの純粋で熱くて儚い青春ドラマがリアリティたっぷりに展開する。
台北電影奬で最優秀撮影賞にノミネートされた、陰影に富む美しい映像も忘れられない。

「1977 あの写真の私たち」
主演:ムーン・リー、ジニョン、エディソン・ソン
監督:フィル・タン、フランク・チェン
2025年/台湾・韓国合作/126分/スコープサイズ/中国語・客家語・韓国語・英語/DCP/5.1ch
原題:那張照片裡的我們 The Photo from 1977 日本語字幕:河栗まゆ美
提供・配給:キングレコード 後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
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公式サイト:1977-photo.com
