2025年の9月19日の公開から半年を超えて7ヵ月目に突入し、まだまだロングラン上映中の劇場アニメ「ひゃくえむ。」。原作は、『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた対照的な2人の主人公の情熱と狂気の陸上人生を描いた物語。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受け...
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市井の民を見つめ、彼らの生活と闘争を描き続けてきたイギリスの巨匠、ケン・ローチ監督。彼が自ら「最後の作品」と語り、2023年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『オールド・オーク』の試写会が開催される。「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」に続く〈イギリス北東部3部作〉の最終章となる本作の舞台は、とある炭鉱の町で最後に残ったパブとして親しまれていた『オールド・オーク』。人々が集い、安らぎを見出す場所だったはずのパブは、シリア難民の受け入れにより、諍いの場に変貌してしまう。...
繊細で美しい映像を紡ぎ、世界的注目を浴びるベルギーのバス・ドゥヴォス監督。その長編2作「Here」と「ゴースト・トロピック」が、3月27日(金)よりU-NEXTでレンタル配信中だ。「HERE」 ©︎ Quetzalcoatl2014年の長編デビュー以来、ベルリンやカンヌといった映画祭で称賛されてきたバス・ドゥヴォス。さまざまな言語と文化が共存する“ヨーロッパの縮図”というべきベルギーで、人々の見落とされそうな日々の断片をすくい上げていく。16ミリフィルムの淡い映像と、ブレヒト・アミールの...
映倫 次世代への映画推薦委員会推薦作品 —「私たちの話し方」
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手話との出会いから広がる新しい世界近年、「コーダ あいのうた」(21)や「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(24)といった作品が注目されたこともあってか、映画のなかで手話を使う人たちの姿を見る機会が増えたように感じる。しかし、「聴覚障害者」と呼ばれる人たち全員が日常的に手話を使っているわけではない。それぞれに聞こえの度合いは異なり、補聴器や人工内耳を使用しながら(相手の口の動きを読み、声で自分の意思を伝える)口話や筆談でコミュニケーションをとる人もいる。自身をどう呼ぶかもアイデンティティの持ち方に...
現代フランスを代表する異才アラン・ギロディ監督の長編3作品「ミゼリコルディア」「ノーバディーズ・ヒーロー」「湖の見知らぬ男」が、3月20日(金)よりU-NEXTでレンタル配信中だ。1990年に短編でデビューし、2001年の第54回カンヌ国際映画祭「監督週間」に選出された中編第2作が、ゴダールにその年の“カンヌの最高作”と評されて話題となったアラン・ギロディ。セクシュアリティやマイノリティへの偏見や先入観をいなし、意表を突くストーリーで愛と欲望を描いてきた。「ミゼリコルディア」(2024年製作/第...
TV界で独自のポジションを確立して人気を博す、飯テロ(夜食テロ)ドラマ&テレビ東京系深夜ドラマ。その草分けこそ、松重豊主演の『孤独のグルメ』シリーズ。2012年から続く同シリーズの集大成として昨年劇場公開された「劇映画 孤独のグルメ」のBlu-rayとDVDが、いよいよ3月25日に発売される(レンタル同時リリース)。興行収入10億円を突破するヒットを記録した同作のソフト化は、公開から1年以上待ち侘びたファンも多いはず。同シリーズの魅力を熟知した主演の松重本人が監督と共同脚本も務めた本作は、TVド...
映倫 次世代への映画推薦委員会推薦作品 —「アメリと雨の物語」
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子どもと大人の化学反応で、世界は新たな色を帯びるアメリは生まれたときから植物状態だったが、駐日ベルギー大使の父も、ピアノを弾く母も、あまり心配していない。兄と姉は活発に遊び回っている。変化は突然訪れた。ベルギーから訪ねてきた祖母が差し出すホワイトチョコを口にして、覚醒するのだ。まず歩き、そして走る。初めての言葉をあっけなく口にすると、周囲で驚きと喜びが広がるが、アメリにすれば「とっくに喋れた」。使用人としてやってきたニシオさんとは、すぐに仲良くなった——。1960年代の神戸に生まれたアメリー・ノ...
天才棋士と伝説の真剣師が出会い、運命を大きく変える──。柚月裕子の同名小説を、主演に坂口健太郎、共演に渡辺謙を迎えて映画化したヒューマン・ミステリー「盤上の向日葵」が、3月15日(日)よりU-NEXTでレンタル配信中だ。山中で謎の白骨死体が発見される。事件解明の手掛かりは、併せて発見されたこの世に7組しか存在しない将棋駒だ。容疑者となったのは、将棋界に彗星のごとく現れた天才棋士の上条桂介(坂口健太郎)だった。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、賭け将棋で裏社会に生きた東明重慶(渡...
ベルギーのアカデミー賞と称されるマグリット賞で、最優秀作品賞を含む10部門を受賞。鍵屋の青年が、ある部屋の鍵を開けてしまったことで窮地に陥るさまを描いたクライム・アクション・スリラー「ナイトコール」が、3月13日(金)よりU-NEXTでレンタル配信中だ。ブリュッセルで鍵屋として働く青年マディはある晩、クレールという若い女性に依頼され、アパートの部屋の鍵を開けた。そして代金を下ろしに行ったクレールを部屋で待っていると、クレールより「部屋を出て」と電話を受け、ほどなく現れたマフィアのヤニックに襲われ...
映倫 次世代への映画推薦委員会推薦作品 —「ナースコール」
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多忙な医療現場を看護師の視点から見せる自分や家族、あるいは知人が入院したとき、一番痛切に願うのは「医師や看護師とゆっくり話したい!」ということだ。スイスのペトラ・フォルペ監督が手掛けた「ナースコール」は、病院で働く医療関係者が「なぜそんなに忙しいのか」を、ある看護師の過ごす1日を通して伝える。主人公は経験豊かで誠実な看護師フロリア。出勤した瞬間から息をつく間もなく、仕事をこなしていく。各部屋を回っての検温、血圧や痛みの確認。ナースステーションに戻っての点滴や鎮痛剤の準備。注射器を使うことも多く、...
