「タンゴの後で」マリアを襲った問題の描写の直前シーン映像&著名人コメント公開
19歳の女優マリア・シュナイダーは気鋭の監督ベルナルド・ベルトルッチと出会い、「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972)に出演。そこで相手役のマーロン・ブランドに押し倒されて辱められるという、脚本にはない不意打ちシーンに遭遇する。映画は大反響を呼び、マリアは一夜にしてスターとなるが、問題のシーンがトラウマとなって人生を狂わせた──。
マリアの従妹であるジャーナリストが綴った回想録を、俊英ジェシカ・パルー監督がアナマリア・ヴァルトロメイ主演で映画化した「タンゴの後で」が、9月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。性的暴行へと至るリハーサル場面の映像、ならびに著名人のコメントが到着した。
〈コメント〉
演技という名のもとに奪われた尊厳を、
今、マリアの視点で感じる揺さぶり...
──夏木マリ
マリアが見たやり切れない闇が鮮やかに明かされ、胸に刺さる。彼女の怒りがどうか届いてほしいと、今こそ願う。
──本木克英(映画監督)
マリアの痛みがひしひしと伝わってきた。
「誰もが尊厳を保って仕事に臨める世界に変えたい」
観終わった後、そう強く思った。
──山崎ナオコーラ(作家)
〈マリア〉は過去じゃない。消費され、断罪され続ける〈マリア〉たち。マーロン・ブランドの「たかが映画だ」に返すよ、「クソくらえ!」
──坂上香(ドキュメンタリー映画監督)
まず映画に携わるすべての人が見ておくべき作品だと思った。撮影中の俳優に酷い暴力がなされるシーン、カメラは暴力とともに言葉なく見守るスタッフたちを映し出す。まるで、暴力の共犯者であるかのように。そこには助監督経験の長かったジェシカ監督自身の苦悩が投影されているはずだ。原題は「MARIA」。オリジナルポスターにおける、過去のマスコミたちに背を向け前を見据えるマリアの眼差しは現代に生きる私たちに向けられている。
──深田晃司(映画監督)
誰かの人権や尊厳を傷つけてまで守るべき「表現の自由」はあるのか。傷つけられてきたのはマリアだけではない。声を上げてきた女性たちの、上げられなかった女性たちの苦しみに、私たちはどう応えるのか。
──浜田敬子(ジャーナリスト)
声をあげなかったわけではない。
前衛的だ、挑戦作だ、芸術だといった言葉にかき消されてきたのだ。
これはけっして繰り返してはならない。
──深沢潮(作家)
マリアからの「視線」に、私たち観客は何を思うのか。私たち作り手は彼女に何を問われ、どう自問すべきなのか。かつてマリアに向けられた様々な「視線」の中で、彼女が戦い、傷つき、それでも生きてきた姿を目にした今、私たちは彼女の「視線」から目を逸らすことなどできないのだ。
──浅田智穂(インティマシーコーディネーター)※プレス寄稿文より抜粋

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