「原爆資料館 語り継ぐものたち」予告編とオピニオンコメントが到着
1955年の開館以来、累計8000万人が訪れた“原爆資料館”こと広島平和記念資料館。その歩みを辿るドキュメンタリー「原爆資料館 語り継ぐものたち」が、7月18日(土)よりポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。オピニオンコメントと予告編が到着した。

身構えてしまいがちですが、反戦や平和を訴えかける映画ではありません。資料館創設者の思いや、それを受け継ぐ館長や家族たちの日々、貴重な記録映像を淡々と、粛々と映し出していきます。だからこそ、静かに心を揺さぶられます。さまざまな考えや立場がある今だからこそ、「知ること」や「語り継ぐこと」の意味を改めて考えました。何度も足を運んでいる原爆資料館ですが、また新しい気持ちで向き合いたくなりました。
──東ちづる(俳優)
モノは、あるだけでは、何も語らない。
物語を添えることで、初めて語り出す…。
原爆資料館を支えてきた人々の息遣いが、耳元で聞こえる…。
それは、歴代館長と学芸員が展示物に込めてきた、魂の物語だ。
その熱意、その執念、その限界、そして、その希望…。
戦後81年…。
「原爆資料館」の開館から71年…。
戦禍と蛮行に遭遇している世界…。
〈これでよかったのか〉〈これからどうする〉
戦後日本=私たちの生きる道を、本作は深く問い掛けている。
──阿武野勝彦(『オフィス むらびと』代表/東海テレビドキュメンタリー劇場プロデューサー)
大国がゲーム感覚で戦争を起こす時代に、唯一の被爆国である日本が果たさなければならない役割は存在する。かつてドイツの首相ワイツゼッカーは、ホロコーストの歴史を踏まえて次のような言葉を残した。
「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」
日本政府に被爆国としての責任を果たすよう働きかけるのは、私たち国民一人ひとりなのである。
──石井光太(ノンフィクション作家)
私は戦争を体験していないけれど戦争を“知らない”わけではない。この映画にあるような多くの人々が、おそろしさ、苦しみ、奪われた個人の物語を、後世に残し続けてくれているから。戦後生まれの私たちはそこから、知り、学び、自分たちも後世に伝えられるように記憶していく義務がある。戦争を二度と起こさないための大切なこのバトンを繋いでいく。
──eri(デザイナー・アクティビスト)
40歳を過ぎて、初めて原爆資料館に行った。ぐったりと重い気持ちのまま建物を出て、それまで訪れていなかったことを深く恥じた。本作を観て「もう一度行かねば」と強く思った。歴代館長、スタッフ、そして被爆者の思いを映画にして残すと決めた地元放送局の気概に、胸を打たれる。それにしても2023年のG7広島サミット、あれは何だったんだ? 資料館への冒涜ではないか。
──大島新(ドキュメンタリー監督)
「悲しみは言葉に出せ」とシェークスピアは書いた。
しかし我が身に何が起きたかも分からぬまま、存在を消し去られた数多の被爆者は悲哀、憤怒、無念の情を言葉に紡ぐことすら許されなかった。
被爆遺品に魂の叫びを聞き、隠された人間性を感じ、彼ら彼女たちとの静かな対話を重ねる─。そんな営為を今日まで続けてきた主人公たちの姿に畏敬の念を覚える
──太田昌克(共同通信編集委員)
被爆者の皆さんひとりひとりのお言葉を紡ぎ、未来を担う子供達へ命の重みを伝え語り繋ぐべく、尽力くださったスタッフの皆さんに感謝致します。
このドキュメントが世界中の多くの方々の心に届き、平和な日常を守り抜く力になることを祈ります。
──吉川晃司(歌手・俳優)
ひとりひとりの強い想いが、人の手から手へと受け渡され、いま、ここへ届くことの凄みが、ここには記録されている。
──小林エリカ(作家・アーティスト)
こんな社会に、どんな社会を目指すべきなのか。
広島からの問いかけはずっと変わらない。
真っ直ぐな問いが続く。
「平和」を形にするのは今を生きる人たち。
ならば、私もあなたも、この問いを避けてはいけない。
──武田砂鉄(ライター)
決して忘れてはならないことを懸命に語り継いできたものたちの想いを、記録し、伝え継ぐこと。
そのバトンを決して切らさないというローカルメディアの矜持が1本の映画として結実し、いまこの世界に放たれることに、放送人のひとりとして最大限のエールを送ります!
──土井裕泰(演出家・映画監督)
未来に継承されるべき素晴らしい記録映画。
核兵器を決して保有してはいけないという被爆者の叫びと広島の思いが、これまで資料館に足を運ばなければ見られなかった凄惨な歴史資料と関係者の声を丁寧に記録したこの映画とともに、地球の隅々まで届きますように
──長野智子(アナウンサー)
歴史にヒーローは存在しない。一人一人が、少しずつ、つなぐ。でもその少しは、一人にとっては命がけ。「物」に隠された「人間」のストーリーを伝えるために、遺品がきっと核廃絶の「力になってくれる」と信じる人たちの物語。
──畠山澄子(ピースボート共同代表)
当時、家のドアを開けた瞬間、「ピカーッ」と光が見え、「ドーン」と音がしました。「ピカドン」です。風圧で家は全滅でした。付近のブドウ畑に逃げた時、人が集まってきていました。忘れられないのは、熱で人肉が焼かれた臭いです。そして「うめき声、叫び声」。本当に苦しかったと思います。二度と戦争を繰り返してはいけない。悪夢の8月6日を、ずっと語り継がなければいけません。
──張本勲(プロ野球評論家)
風化はあらゆるモノに起こる。それは雨に晒される物質だけではない。我々人間の頭の中でも起こる。私の中の風化しかけた「原爆」のために観に行った。記憶と記録を残そうと奮闘する原爆資料館はまさにその風化に抗うためにある。館長が代わり世代が変わり社会が変わる現場の抗い。観てよかった。ヒロシマ、ナガサキのことはこうしてたまには思い出さなければならない。
──古舘寛治(俳優・監督)
坪井さんがよく言われた、100年先、1000年先ころに、あれは昔話で終わることがないことを願っています。遺品で沢山の子供たちの衣服、三輪車、写真を見るにつけて国家が戦争を起こす。国民、子供たちが犠牲になるその姿が見えます。
──箕牧智之(日本被団協代表委員)
負の歴史を刻んだ物たちと、託した者たち。
それらを受け止め、この場所をつくってきた者たち。
そして、それをずっと見つめ、記録してきた者たちがいた。
圧倒的なアーカイブ力と取材力が、わたしたちに重い問いを突きつける。
わたしはそこに、オールドメディアの底力と、ローカルメディアの矜持をみた。
──宮崎園子(フリーランス記者)
「原爆資料館 語り継ぐものたち」
監督:斉藤俊幸、立川直樹 音楽:石橋英子
プロデューサー:立川直樹 撮影・編集:熊田好洋 編集協力:大重裕二
後援:広島市、広島平和文化センター 制作:広島ホームテレビ
宣伝協力:矢本理子 配給・宣伝:きろくびと
2025年/日本/101分
文部科学省選定(小学生、中学生、高校生、青年、成人、家族向け)
©広島ホームテレビ
公式サイト:https://abombmuseum-film.com
